【ももえ/MOMOE】Artist interview
INTERVIEW 2024.09.13 - 2024.09.13アーティスト【ももえ/MOMOE】のこれまでと今の思い、これからの思いをインタビューさせて頂きました。
株式会社LWArt(ロアート)では、社名の由来であるLife With Artをテーマに様々なアーティストにインタビュー協力をして頂き作品に対する思いや、制作中の拘りを語っていただき、よりアートを身近に感じてほしい、関心を持ってほしいという思いの元インタビュー企画が始動しました。
そのインタビュー第一弾アーティストを先日の個展「表面張力」でもSold outした【ももえ/MOMOE】さんにインタビューさせて頂きました。
動画公開の記念に今回ももえさんが初めてのed.10枚限定のジークレー作品&ドローイング作品を発表します。
ジークレー作品は9/14 12:30~より先着販売となります。
詳しくは販売ページよりご覧ください。
※ドローイング作品に関しては後日公開させて頂きます。
ももえ/MOMOE
何十巻と続く単行本を全巻揃えるほど漫画が好きで、幼い頃からイラストを描いている子供だった。
私はただ楽しんで描き続けていたが、高校に入ってすぐ将来を案じていた折、美術科のデッサンで褒められ美術の道に進むことをその時には決めていた。
その一方で、立体物への関心が高く、日々視界に入る種々の日用品等から次々連想が膨らみ、面白グッズの量産になりかねない勢いである。私はこの日常の些細な思い付きを捉えて、作品に落とし込んでいる。
私はデザイン科に在籍し、自身のこだわりを守りながら作品にしていくことの大切さと同時に、伝えること、伝わるように作ることの大切さを学んでいる。
ゆえに、自分が日常のマテリアルに刹那的に見た面白みを伝えるための制作となっている。
ふわふわした毛糸の絡まり、裏表に重ねられ誰かがその隙間から覗いてきそうなキャンバス、地を這う蟻。
私は、そんなちょっとした興味を引くもの、その些細な面白さにしかし確かな自信を持って、これを伝える方法をいつも思案する。重力に従ってたらりと弛む毛糸の有機的かつしなやかな曲線が私を刺激する。
昔から私の中に息づくキャラクターたちが、マテリアルに歩み寄っていく。(文:mitsuki oboro)
🟢アーティストになったきっかけは?
🟢What brought you to become an artist?
GEISAI#22に友達に誘われて参加してその時は、本当に何も知らなかったので(主催に)カイカイキキが関わっている事とかも村上隆さんがいらっしゃる事とか、賞がある事とかも全部知らなくて『賞があるんですね〜』『(賞を)取れたらいいですね〜』みたいな事を隣のブースの人と話していたらまさか賞を取れてしまって。
そこから中野ブロードウェイにて個展を開かせていただいてそこでお客様方の反応や会話をしていくうちに『これ楽しいな』て思いまして、これをずっとこういう作品をもっと作り続けていきたいなと思いましてそれがきっかけになります。
My friend invited me to participate in GEISAI#22 which I literally knew nothing about. So I didn’t even know Kaikaikiki was involved, Takashi Murakami was there as an organizer, or there would be awards at the show.
I was like, “Ahh I didn’t know there was awards”, “I hope I get one.” I remember being easy minded when I was talking about it with the guy at the next booth.
Then, I got the award.
I luckly had an opportunity to have my solo exhibition at Nakano Broadway after that. Being able to see the reactions and have conversation with visitors face to face made me realize “THIS IS FUN!!”, that I want to keep creating pieces like this for more and more, and I think this was my turning point.
🟢影響を受けたアーティストは?
🟢Any artist who inspired you?
大竹伸朗さんの展示が東京国立近代美術館でやられていたのを見てすごく色々な幅広いことをやっておられて、こういう色々なことが出来るのにスタイルは一貫していて『これ大竹伸朗さんだ』て分かるようなそういうのが作りたいとすごく思ってそれがすごいきっかけの1つだったと思います。
The contemporary artist, “Shinrou Otake”. I visited his exhibition at MOMAT in 2022, and was amazed by his activities in very wide range of fields. With all the different things he does, yet his style is very consistent which viewers could definitely tell it’s Otake’s. This whole opportunity strongly inspired and motivated me to become an artist who can create one’s signature style.
🟢ももえさんの”スタイル”とは?
🟢What do you think your “style” is?
“アニメキャラクター”ていうのはすごく平面的な存在なのでそれを全面的に出してアクセントカラーみたいな感じでここにポンっと毛糸を置くとかそういう風に見て欲しい部分こそフォーカスして『ここだよ』ていうのを技法というか考え方にはなってしまったんですけどそういうことをずっと考えてます。
Animated characters in general are very flat and 2 dimensional, so I portray them mainly in my works dragging their existence out by emphasizing colors, placing the knitting yarn or putting anything materially I’m interested, to attempt viewers put focus on where I want to highlight, saying “It’s right here”.
This is pretty much how I consume my creation and how my signature style stands.
🟢キャラクターの表情について
🟢Facial expression on characters
自分の気持ちを作品にはあまりしているとかではなくて例えば、引きちぎられている様な作品だとしたら『やめてよぉ〜』みたいな顔にした方が納得感が出るかなと思っていて作品の中の手法に納得感を出させるための表情と構図あとは仕草を考えて描いている感じですね。
Since I never really reflect my own emotions into artworks, those facial expressions are not mine.
If the character on my split-in-2 canvas work has a face screaming “Nooo, stop it”, then its storyline lays there is very understandable.
In order to help viewers understand why everything is there in the way it is, I’m choosing the best facial expression, composition and their gestures.
🟢どんな方に手に取ってもらいたい?(作品を飾ってほしいか)
🟢Who would you like to enjoy your works?
海外の方が買ってくださった時は嬉しいですね。
私が面白いと思っているポイントが言葉が伝わらなくてもちゃんと分かってくれているんだそれを面白いと思って買ってくれているんだろうなって勝手にですけど思えるのでそれはすごく嬉しいです。
I’d say I’m very happy with the International customers. The reason is the uniqueness that I think there is in my works, goes beyond language and culture, and somehow we end up sharing something together through art. So I would say, I am extremely honored and happy about that.
🟢初挑戦へ一言(ジークレー作品に一言)
🟢About launching her 1st print work
今回初めてのジークレー(版画)の試みになりますので是非楽しみにしていただければと思います。
よろしくお願い致します。
This is going to be my first project launching Giclee print works.
Please stay tuned for futher announcement. Thank you so much.